「趣味は田中角栄」
自民党副総裁まで登り詰めた二階堂進(にかいどうすすむ)は、87歳まで現役であった。
「趣味は田中角栄」と話していたのは有名な話。
二階堂は、その田中より9歳年上である。
二階堂が衆院商工委員長に就任したのは当選5回(旧鹿児島3区)の時で、1963年(昭和38年)池田政権下であった。
就任早々、1964年度予算の編成がはじまった。
そんな時に二階堂のもとにジェトロ(日本貿易振興会)会長の杉道助が訪ねて来た。
ジェトロは前々から5億円の政府出資を強く求めていたが、毎年、大蔵省査定(現財務省)はゼロ。
杉は、「これだけは是が非でも獲得してほしい。私の冥土のみやげにしたい」と懇願してきた。
杉は大阪商工会議所会頭を長年つとめた関西財界の重鎮、ジェトロ生みの親でもある。
杉は、この時既に79歳。ジェトロにかける杉の情熱に打たれた二階堂はそれを承諾する。
そして若き大蔵大臣(現財務大臣)であった田中角栄を訪ね直談判する。
田中は「わかりました。約束しましょう」とあっさりとOKした。
「それは男の約束ですね」と二階堂は念押して別れた。
しかし事務次官折衝の段階で削られ…続きは動画で
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